忘れられない海外の旅はジャズバーでの出来事だった
ニューヨークのジャズバーに行ったのは大学4年の卒業旅行。
西海岸からカナダそして東海岸とサーフ&スノーの旅。
5人で行ったけど、出発は3人、途中で5人になりまた離れて合流しての旅。
宿も決めずに、キーウエストでは深夜の2時頃まで宿が決まらなかった。
卒業も決まっていないのに3週間の卒業旅行。
ほんとに愉しかった。
すでに30年近く前の事になるけど、今でも凄く思い出に残っているのがジャズバー。
ジャズバーに行ったからって、ジャズが良かったとかそんなことは全然覚えていない。
そこには誰も付いてきてくれなくてね。
ニューヨークの夜は怖いからとか言われて。
でもね、どうしても行きたかったんだ。
呑み屋に。
ジャズバーを呑み屋と評するのもどうかと思うけど、街の人が集うような場所に行きたかった。
その頃から日常を旅するが沁みついていたのか。
何となく安全そうな店を概観で選びカウンターに座る。
似合わかったのだろうな。
大学4年とはいえ童顔だったし、周りは大人だった。
まずは、ウイスキーを頼もうとその時好きだったワイルドターキーをオーダー。
でも、全然通じない。
ビールが欲しいのかなんて聞き返される。
発音記号通りのような感じの唇で、再度「ワイルドターキー」と発音するが通じず。
何度か繰り返し、他のウイスキーも口にするがこれがまた通じない。
なんて難しいんだ、ウイスキーを1杯頼むことが。
で何回目かの変更でジャックダニエルで要約合点。
ロックグラスをクルクルと回しながら、カウンターの自分に酔いしれる。
お替りももちろんジャックダニエル。
それしか通じないから。
でもね、それが愉しかった。
言葉を交わすことが。
たったウイスキー1杯を頼むことが。
つまみは何を頼んだか忘れたけど、お隣さんと片言で談笑してたっけな。
たしか年上の女性だったと思
会話の内容なんか全然覚えていないけど。
でも愉しくコミュニケーション取れていたのかな。
そしたらね、ナンパされたのよ。
ホテル何処って。
送って行くよって。
大丈夫、問題ないからって。
でもね、ホテルの部屋にはニューヨークの夜を怖がって来なかった友達が待っているし。
とか言って、のらりくらりと交わしたんだけどね。
何度か大丈夫、ダイジョブって言われて。
ま、結局それには応じきれなかったのだけどね。
でも、この3週間の旅でと言うかその後、何度も海外にも出かけたけど旅の思い出と言われたら、このシーンかな。
先日も旅関連の研修で思い出の旅の題で会話したんだけど、この事を話した。
何だろう、ニューヨークの日常の夜を愉しめたから。
ナンパなんてそれまで渋谷とかのイメージだったが、それを異国の地でも味わえたから。
ニューヨークだからって、ナンパがしょっちゅう行われているかは分からない。
観光地巡りだけだったらこんな事には出会えなかった。。
その店もガイドブックに出ているような処でもなく、地元の人が来るような店だった。
何が心に残るのか。
どんな事が思い出になるのか。
日常を旅するの忘れられないワンシーンである。
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