日常を旅してみよう

上州富岡駅から富岡製糸場にかけての道のりは色々な商店街があった。

大きな工場もあるし周辺地域の中心地でもあるから、人が集まれるような店が揃っていたとは思うが、
結構大きな街であったと思われます。

ここで言う街とは、人が集まるショッピング及び歓楽街です。

思われるというのは、すでにシャッターが閉まったりと閉店している店が多いから。
他の街と同様、人口の減少そしてロードサイド店へ人が流れてしまっているからだろう。

ここ富岡市も人口が５万４千人から５千人ほど減少しているようだ。
途中、旧人口５千人の妙義町との合併もあったので、減少は１万人程になるだろうか。
でも、約５万人近くの富岡市には宮本町通りをはじめ
幾つかの商店街に多くの人が愉しんでいたのだろう。
何てことがお店の前の案内板に書かれていた。

ここ富岡市には４つか５つの映画館があり（詳細忘れてしまいましたが）、そのあとは甘味処の富士屋で愉しんだなど。
この手書きの案内看板凄く良いです。

手書きだけど

富岡製糸場の女工さんもアフター５だかに謳歌したとか。
立派な案内看板でもないけど、各店に書かれていた。
街歩き人としては凄くイメージが沸いてくる案内である。

これはそのアフター映画とかデートの後に訪れていたと言う甘味処、富士屋。
店の雰囲気がとても良い。
案内看板が無くても惹かれる佇まいである。

この雰囲気であるが、1,２年前までは営業していたと。
営業していたら絶対に入っていたであろう富士屋が、すでに無いのは非常に残念である。
この界隈を盛り上げるために、「ろじくる」と言うイベントがやっていたけど、一時的でなく継続的に日常的に人の動きが
あって欲しい町並み。
ほんと美しい。
夕暮れ時にサンダル履いて肉屋でビールの摘みでも買いたいところ。
駅の近くではあるが、普段着が似合うような街である。

そんな商店街、世界遺産の富岡製糸場にも行く途中ににあるけど、ほとんどの観光に訪れた人が立ち寄っていないんですよ。
製糸場そばにも駐車場はいくつかあるけど、１時間当たり５００円ほどの値段。
そんなに高くは無いけど、駅の近くには無料の何百台も停められる大きな駐車場もある。
そこに停めて製糸場までの道のりを歩くのだけど、宮本町通りを通る。
宮本町通りからの路地も通って行くことが出来る。
だけど、素通りの人が多かったかな。

宮本通りにある商店で「ホルモン揚げ」や「こんカツ」なんてネーミングに惹かれて、揚げ物を食し店の方と話をしたのだけど、観光客はあまり寄ってくれないと。

確かに店で座って２０分程いたど、初日は我が家、翌日はもう一組だけ。
※ホルモン揚げ気に入ってしまい、製糸場訪問の翌日も富岡ぶらり散歩で来てしまった。

もったいないよね。
折角富岡に来たのに、製糸場の見学したのに。
製糸所がある街を観てもっと文化を感じ味わえば良いのに。
駐車場と製糸場、点と点の観光でなく面で旅する。
歴史あるものにはその場所だけでなく、もっと色々な処との結びつきもあるのだから。