人には誰にでもある想い出の地を訪ねてみよう
私の両親は70代半ばですが、2人病院や施設にご厄介になっている。
父親は60歳代後半で倒れ、独りでも生活は可能な時期もあったが、ディサービスにお世話になりそのうちそれも立ち行かなくなり、
今は病院にお願いしている。
だんだん父親が自分で出来ることが少なくなっていった。
角を2つ曲がれば良いだけの床屋にも行けなくなった。
毎週楽しみにしていた、数百メートル先の接骨院から帰る途中に道に迷うようになった。
会社を定年まで勤め上げその後は他社からの誘いもお断りし、趣味の囲碁やハーモニカそしてそのグループでの呑み会等を愉しんだ。
母親と旅行会社の会員になり、色々出かけて行った。
あっと言う間だったな。
確か68歳の時に脳溢血で倒れたから、約8年間か。
自分の思い通りに色々動いたり出来たのは。
一時は寝たきりにになったが、奇跡的に回復した。
でも、方向感覚が無くなり好きな旅に出られなくなりその内、囲碁も出来なくなった。
これからまだまだ行きたい処や、囲碁やハーモニカももっと愉しみたかっただろうに。
出張や転勤も多く色々な処を知っていたし、その地の美味しいものも食べ歩いていたようだ。
テレビで自分の訪れた事のある場所が映っているときは、夢中になってあれこれ説明していた。
東京や横浜に住んでいたから箱根駅伝の時なんて、想い出の地が沢山映るからずっと説明していた。
でも、もう行けないし行けたとしてもちゃんと理解できない状況だろう、多分。
懐かしさでもしかしたら何かを明確に思い出すかもしれないし。
だけど、その前に行けたら良かったし連れて行けば良かったと思う。
自分が住んで居た場所、通った学校や行きつけの食堂、居酒屋。
いつも通勤で利用したバスや電車、そして駅。
人それぞれの想い出の地を誰しもが持っている。
行けなくなったでもあの場所をもう一度訪ねてみたい。
父親、母親の変わりもしてあげたいし、そんな想いを抱いている方のお手伝いもしたい。
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