19年間働き続けた洗濯機からの贈り物

2018.12.06 (木)

毎日毎日僕らは1日着こんだパンツやTシャツを身体に押し込まれる。

決まったボタンを押しぐるぐる回転回転させられて、皆が綺麗にしてもらったお風呂の水を飲まされる。そして綺麗になったらさっと洗濯物を取り出される。

次の日かまたその次の日まではおとなしく脱衣所の暗い個室に独りぼっち。

誰も関心もいや存在自体も考えてくれたことは無い。

毎日のルーティンの一環。

 

そんなボヤキが聴こえてきそうな洗濯機の存在。

 

 

洗濯機が壊れ洗濯物がたまる一方。

否応も無く洗濯機のことを考えずにはいられない日が続いた。

 

 

あれは19年目の夏の日、知人の知り合いが家電量販店の店長をしているという事で杉並から横浜。

 

結婚式を目前に向かえ、新居に必要な家電を買いに行った。

 

確か海の近くだったよな。

金沢八景だか文庫だったか。

 

近くのアウトレットにも寄ったかな。

フードコートで何か食べたよな。

 

洗濯機以外に冷蔵庫となに買ったかな。

 

冷房とかウオシュレットは下井草駅の街の電気屋さんだったよね。

 

 

洗濯機を購入しようと向かった車の中で交わした妻との会話。

新婚時の家電購入についてこれまで話したことも無かったし、議題にもあがらなかった。

 

すっかり置き忘れてしまった、新婚時の家電購入ヒストリー。

 

 

気分も大きくなっていたし、何でも買えるよな気分でいたウキウキしていた19年前の夏。

そんな事が突然頭に浮かんでくる。

 

 

かぐや姫の神田川のような気分。

まだ別れてはいないけど。

 

 

ありがとう日立の洗濯機。

19年もの間せっせと洗い物ばかりさせてしまったけど。

そのあいだ存在自体も考えたことも無かったけど。

 

 

でも別れの時に色々ことを想い出させてくれたね。

 

書きながら思い出した、新婚時に家電を購入したのは金沢シーサイドラインの鳥浜辺り。

 

直ぐにgoogleマップで検索し、行ったのはヤマダ電機だった。

 

 

19年間ずっと働いてくれ、そして完全に忘れ去られた記憶を呼び戻してくれた洗濯機。

 

当たり前の「モノ」、「こと」それぞれにも物語がストーリーが想い出があるんだよね。

 

 

 

 

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