小川町の小川はホントにきれいだ 八高線小川町
東上線小川町は頻繁に電車が出入りするが、それに接続する八高線は1時間に1本の割合。
これ程ギャップのある駅もなかなか無いのではないか。
池袋まで1時間強で行けるけど、駅の雰囲気も駅前もどこか遠くにきたようなのんびりとした佇まい。
JR八高線ホームの待合室が物語っている。
駅を降り立つと真直ぐに商店街が伸びている。
その商店街の入り口ではひっきりなしにお客さんが出入りしている。
団子屋さん。
次から次へとお客さんが来ており、自然と自分も店の前に立ちみたらし団子を頼む。
今日は娘との初めての呑み鉄テル散歩。
朝5時台の始発に乗り、遠回りして八高線経由の10時着でも何とかついて来てくれる。
その娘へのご褒美も兼ねてのお団子。
しかし、お団子屋さんって何故一緒に海苔巻きやらお稲荷さんを売っているのだろう。
そんな疑問を少し抱き商店街を歩く。
日曜日の10時台と言うこともあるのか、ほとんど人通りは無い。
只々、停車場通りの文字がこの街の歴史を感じさせる。
商店街の両脇もほとんど、シャッターが下りておりもう営業はしていないだろうと思われる店がほとんど。
でも、そんな中にも中華屋や演歌のテープレコーダーが売っている本屋を見かける。
それも、昭和の時代を感じさせる店のつくり。
そんな店を見られるだけでも、この商店街を歩く楽しみがあるって言うもんだ。
所々にも古い建物が残っている。
この街は和紙と建具と絹織物の街。
後で小川で出遭った写真を趣味にずるおじさん方々に聴いたのだが、和紙、建具、絹織物等を求める商人が全国から集ってきたよう。
そんな人々が旅館や割烹などで芸者を呼んで愉しんだとか。
だから、今では想像もつかないがこの小川町に芸者が数十人もいたとのこと。
商店街の所々でみる立派な建物の旅館とかを見かけると、なるほどそんな歴史もあったのかっと頷ける。
駅から10分ほど歩くと小川に行き着いた。
槻川
何時の頃に造られたのか相生橋。
カワセミを撮る小川町の歴史を教えてくれたおじさん方々。
そしてカワセミや亀、コイ、トンボ、川で遊ぶ子供たち。
小川町の小川で1時間以上も、会話や自然を愉しむ。
あの、避難用のスロープはこの街のもんが考えたんだ。
青山に本社があってな。
東京にも営業所があるよ。
なんて会話も。
青山に本社があって東京にも営業所??
なんて食い違いも。
青山は川を渡った今いる反対側を青山と言うようで、これはあとで行く酒屋さんのご主人に教えてもらった。
これぞ地元の人との会話の愉しみ。
娘がカメラマンのおじさんからカワセミの写真を頂き、街へと向かう。
古き良き建物が道々で見かけるが今では殆ど使われていない。
陽射しも強く少し汗ばむ時にはやはりビールが恋しくなる。
テル散歩には酒屋は欠かせない。
ビールは勿論のこと、地元の人ととの会話を重視しているから。
創業120年が経つという酒屋さん。
小川町の栄枯盛衰を聴く。
昭和の時代までは人通りも多く、賑わっていたんだけどね。
今では量販店でお酒も買うからね。
個人商店、酒屋がどんどん少なっていく。
でも、こうやって店先で地元の話を聴けるのが、個人のお店。
このお店で1時間ほどビールとワンカップで休ませていただき、お礼にいつの頃から店先に並んでいるか分からないワインを頂く。
その後酒屋さんで聞いた和食屋でのランチタイムを地酒で潤す。
この教えに従い。
条例違反にならないように。
娘と初めての呑み鉄ぶらり散歩。
すぐに飽きるかなと思っていたら、結構愉しんでいた。
帰ってきたあとで、あのきれいな川が良かったという。
ディズニーランド、USJ、ハウステンボスとテーマパーク好きの娘も結構愉しんでくれた。
いま娘が住みたい街は小川町のようだ。
良い街は、小学生も魅了されるんだね。
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