あと2か月ほどで廃止される 三江線に乗ってみて感じた地方の路線、街
早朝の5時53分発の列車に乗るために駅前のホテルに泊まる。
ただ乗るためにホテルに泊まってまで??
なんて思われるかもしれないが、3月末に廃止される路線に乗るためには至極当然なこと。
大学生の時に乗って以来30年近くぶりの三江線乗車。
島根県の江津駅と広島県三次駅を結ぶ、超がつくほどのローカル線。
1日の乗客数が50人位?というから廃止になるのもしょうがないのかも。
30年前はもう少し汽車の本数が多かったと思うが、今では1日5本。
しかも三次駅までの直通はたったの2本。
始発の5時台を逃すと次は15時15分。
途中の浜原駅行に乗っても3時間ほどの接続。
乗り鉄にとっては非常に乗り難い時刻設定になっている。
3両編成の車内にはいかにも廃止前に乗っておこうという、乗り鉄が20名ほどがいた。
途中で学生や年配者など何名かは乗ってきたが、ほとんど乗り鉄の占めている。
冬至であり西日本にある三江線の日の出は遅く、なかなか車窓の景色を愉しめなかったが終着の三次駅までは3時間半近くもかかるので焦ることは無い。
途中から乗っていた中学生か高校生がいるが、この子たちは廃止後の4月からはどうやって通学するのだろう。
代替バスに乗っての通学になるだろうがどう思っているのだろうか。
こちらはお気楽に記念乗車なんてやっているが、あの子たちにとっては欠かせない交通手段だろうから。
そんな事を思いながら車窓が明るくなってきた街の風景を愉しむ。
ほとんど乗車の無い駅を一つ一つ停車していく。
駅前にある住宅は人が去って住人が不在の家が目立つ。
カーテンが閉められたまま、車もなく人の生活感が無い。
途中ですれ違う三次方面からの汽車にも多くの乗客が見えた。
あと4ヶ月で廃止の三江線はこれからがもっと賑わっていくのだろう。
一時的な賑わいとこれから続く日常。
沿線にもぶらり散歩したくなるような駅が多く、もっと汽車の本数が多ければ思う反面、人が出て行き、人口減少する中の地方の街での路線の維持も大変なのかと思う。
もっと日常を旅する、ぶらり散歩でいろいろな街、京都や鎌倉の様な有名で無いと言うよりあまり知られていない街に少しでも人が行きたいと思えるようにしたい。
この駅知ってますか。
地上20mにある天空の駅、宇津井駅。
1日の乗客は1人とのこと。
車窓から見える赤い瓦屋根がとてもきれい。
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