「ローカル線で地域を元気にする方法」を今更ながら読んでみた
ローカル線で地域を元気にする方法
晶文社刊
自分の好きなテーマである、地域活性と鉄道がミックスになっているの、両方とも関心のある私がいまだに読んでいなかった本である。
これ商売(マーケティングや起業)の勉強に凄くなります。
廃線の瀬戸際にあった赤字ローカル線に公募でやってきた社長は、筋金入りの鉄道ファンにして、元外資系航空会社の運行部長。陸も空も知り尽くした「よそ者社長」の斬新なアイデアで、お荷物だった赤字路線は活気を取り戻し、またたく間に地域の観光シンボルに。はたしてそのビジネスモデルの秘密とは?「乗らなくてもよいです」「来ていただいても何もありません」など意表をつくキャッチフレーズと、鉄道ファンの心をくすぐる抜群の企画力、さらに長年外資系航空会社で鍛えられた合理的ビジネスマインドで、その手腕にいま全国から注目が集まる著者の、体験的地域ビジネス論。地域とひとを元気にするヒントがここに!
晶文社のHPより抜粋
ムーミン列車や、フレンチ、スイーツ等を食べられる企画列車を運行したりと鉄道を移動手段だけでなく、愉しむため、思い出に浸るためなどのツールとしていすみ鉄道の知名度を広めています。
私も列車、電車は移動手段ではなく愉しむためのテーマパークのようなものです。
いつも乗っているような通勤電車なんかは別ですよ。
このいすみ鉄道、昔は木原線と言って木更津と大原を結ぶ予定でした。
内房側から来る、久留里線と結ばれ晴れて一本の線路となる予定でしたが、途中で終わりいまは、上総中野駅で小湊鉄道に接続はされています。
その盲腸線が第三セクターとなり、今の社長が公募で選ばれ話題の鉄道となった訳です。
この社長凄いです。
やり方が。
小さな会社が、小さなマーケットを相手にするのに沢山のお金なんか必要ない。
列車に乗らなくてもよいです。
他で使われなくなった気動車「キハ52」を購入。
列車の運転士を私費(運転士資格の取得代金)で募る。
などなど、メディアにも取り上げられ注目を集めるようなことをバンバン打ち出しています。
人が来ないと文句を言う前に、いかに注目されるか、関心を持ってもらえるか、ファンになってもらえるか。
今ある資源で考えろということですね。
ブランド力は高価のモノほど違いが出にくい。
ボロだから、捨てても良い価値のないものほど、ちょっと見せ方を変えるとそれがブランドになる。
ほんの小さなマーケット(ファンに)訴えるには、それが良いと。
地域活性と共にマーケティングの大変勉強になる一冊でした。
1年ほど乗りに行ってないので、バイク(自転車)&鉄道の小旅行を楽しんできます。
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