その街の日常で普通の食文化を味わうのも旅の愉しみではないですか  水戸線下館駅

2019.02.23 (土)

名所名跡名物は人にあり何気ない街のワンシーンにあり。

 

漁港のそばなら海鮮や寿司。
神戸や米沢なら牛肉。
宇都宮に行ったなら餃子。
月島ならもんじゃ焼きなどなど。

 

そう言うのも良いけど、その街で長く営業してきた地元の人に愛されてきた店に行くのも良いですよ。
漁港の近くのおでん屋、神戸に行って住宅街にある呑み屋代わりに使われているすし屋。

 

茨城県筑西市下館は密かにラーメンが有名らしいです。
ラーメンはどこに行っても食べたいメニューの一つです。
是非とも頂きたい。

でもね、ぐるなびや食べログで検索して美味しい、点数(評価)の高い、コメント数が多いだけで判断しては大切な事を見逃してしまいますよ。

ただラーメンを味わうならそんな探し方でも良いですが、その街を旅しているのならやはりその街の日常、普通のなかにある歴史も味わないと。

 

駅からとぼとぼと結構歩きましたね。
ただ下館には歴史ある建物が多い。

こんな街並みが残っているのに、あえて強く主張もせずただただ日常に融け込んでいる。
観光地かもされず、看板がある訳でも無い。

 

こういう町並みを歩くのは本当に愉しいものです。
ただ、埋もれすぎてしまうと良いものが見逃されてしまい、建て替えなどで無くなってしまうのは残念でありそのバランスが難しいですが。

 

そんな街歩きをしていて目に思わず飛び込んできたのが、この中華料理屋。

店の方に伺うと50年以上の歴史があるという。

 

なんの飾り気も無い店。
パイプ椅子だし、便所は和式。
でも凄く落ち着く。

まずは瓶ビールに餃子そして野菜炒めを頼み、このような店に出逢えたことに感謝して喉を潤す。

 

壁に貼られたメニュー。
何の変哲もない。
でもそれが良い。

 

それがこの街の日常の文化を感じる。
家族4人で休日の昼はこの店で食事をするのか。

 

信用金庫勤めのサラリーマンが、ランチでラーメンを食べるのか。

近所のおっちゃんが軽く一杯やりながら、スポーツ新聞の巨人の勝敗で一喜一憂しているのか。

 

そんな事を思い浮かべながらビールをそして、コップ酒をいただく。

そして店の方と邪魔にならないくらいの会話を交わす。
これがやはり街の旅する醍醐味ですよね。

 

観光バスで時間制限の中、団体向けの店そして料理では決して味わうことのできない。

 

ただね、50年以上も続いたこのお店も跡継ぎの問題があるようです。

 

地方の人の流出、高齢化、空き家の問題もあるけど、その街ならではの食文化が失われていくのも大きな問題の一つだと思いますよ。

 

埋もれさせ失わせてはいけない文化がの継承のためにも、これからも歩き続けそして伝えていきます。

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