日常を旅してみよう

長野県上田市別所温泉は古いお寺があり、温泉もありそして昔ながらの日本の風景も残っている。

 

別所温泉駅で電動自転車をレンタルし最初に向かったのは、常楽寺。

茅葺屋根が立派な常楽寺は、825年の建立とのこと。

今から1200年近くも平安の頃からこの地にあったお寺なんですね。

 

その頃の日本の歴史（あくまで学校で習う歴史の教科書）では、京都などの近畿地方ばかりで他の地域は全然わからいなけど、その時代の信州ってどんな感じだったのだろう。

何故別所温泉にそしてなぜこの位置に建てられたのだろう。

 

なんて想像を膨らませ敷地を歩いてみる。

想いを1200年前に遡って。

境内の奥に進むと石造多層塔などが見える。

 

人もいないこの場所で蝉の声だけが聞え、太古の昔に造られたであろうこの塔をただ眺めているだけで良い。

 

 

そこから別所神社、安楽寺と向かう。

別所神社は夏に似合う場所ですね。

近所の子ども達が夏休みにラジオ体操したり、鬼ごっこをしたりとそんな情景が目に浮かぶような。

行った時は私一人で、高台から別所の街を眺めていましたが。

そしてこれが安楽寺の蝶。

お参りしている時に飛んできた蝶がなんか神秘的でね。
なにか良い事起こりそうな感じがして。

お寺巡りそしてちょっと坂を上り、日向集落と日影集落に。

 

 

この対比的な地名が気になって行ってみました。
すぐ近くでも陽に当たる、当たらないでこのような地名になったのでしょうか。

 

古刹名刹も良いけど、日常を旅するものとしては他から見たら何でもないような場所でも、地名から想像してみるのも愉しい。

 

そこを廻り北向観音そして温泉街を走り抜けてみた。

何軒かの観光客向けの飲食店やお土産屋さんがならんでいるけど、落ち着いた感じだし件数的にも調和がとれている。

どっぷり観光地って感じがしないところがまた良い。

 

ぶらり散歩（自転車）するにもちょうど良い大きさの街、長野県上田市の別所温泉。

ここでゆったりと1泊するのも良し、共同浴場で汗を流し食堂で馬肉とビールも良い。

 

ゆったり、ゆっくりと歴史を訪ねるには別所温泉はぴったりな場所である。