これから先が明るくなる希望が持てる地名 久大線日田市の夜明駅前を歩く

豊後森を後にして、再度、日田に向かう。
次は日田彦山線の乗車。
日田に向かう。
接続が30分以上あるので
同じ日田市内にある夜明駅へ。
夜明駅が日田彦山線の分岐点だが駅前には数件の家が並ぶだけ。
列車はすべて日田駅より出発するからこの駅はただの通過点に過ぎない。
でも、「夜明」の地名に昔から惹かれていた。
■ 夜明(よあけ): 大分県日田市夜明
・ 夜焼(よやき)に由来し、焼き畑に関連する。【47都道府県・地名由来百科 谷川彰英 丸善】
・ 夜明(よあけ): 福岡県久留米市大善寺町夜明。古代の「和名抄」に夜開郷がありヤケと訓じ、永仁5年の近藤文書にも「みぬまのやけ」と出る。【角川日本地名大辞典】
・ 「夜(よ)」+「開(あけ)」。古称は夜開(やけ)で、焼畑開墾地のこと。「やけ」の発音を嫌って、夜開を夜明とした。【JR・第三セクター 全駅ルーツ事典 村石利夫 東京堂出版】
調べてみると元々この地は焼き畑から始まった処らしい。
明日への希望とか、未来への展望を祈ってこの文字を当てはめたのか。
ただ日田彦山線がここから始まりだけの駅になってしまったが、移動手段の中心が汽車であった時代はどうであったのだろう。
鉄道関係従事者も結構いただろうし、それなりの賑わいを見せていたのだろう。
いまでは1日100人以下も、50年以上も前にはその10倍の乗降客もいたという。Wikipediaより
駅前は商店街どころか、商店も見当たらないような駅だけど。
スマホ片手に、ぶらぶら当てもなく歩き回る
寅さんの撮影地にもなったとか。
その頃の寅さんを見て、夜明駅の昔を見てみたくなった。
無人駅だし商店もないこの駅ではただ、ホームに立って当時の賑わいの余韻に更けるだけ。
ただそれだけでも良い駅だ。
日田駅から来た小倉行きの気動に乗り込む。
乗客は私ともう1人。
もう一人も乗り鉄関係の人のようだ。
今では殆ど生活移動手段としての機能は低くなっている現実を目の当たりにする。
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